真冬の怪談

それは、晩飯を食った後のことでした。
実家に帰省したこともあり、ソファーの上で横になったままウトウトとしていたら、突然、足が動かなくなった。
一瞬金縛りかと思ったが、手は動くようなので金縛りではないらしい(ただ、金縛りは霊的現象ではないとのことだが)。そこで、目を開けて自分のみに何が起こったのかを確かめてみることにした。そして、視線の先にあるものを見たときに思わずびっくりしてしまった。
それは…、実家で飼っている猫が人の足元の上で眠っているのだ。どうやら、毛布をかけて寝ていたところ、その毛布をお気に入りにしている猫が上に乗っかってきたのである。推定体重5〜6kgもあるデブ猫だけに、重いのなんのって。足がしびれたし、動くに動けないし(デブでもかわいいので、起こすのが忍びないのだ)、非常につらかった。でも、かわいいから許す!(←こんなセリフ、女には使わない。だけど、猫になら使う)