やさしいキスをして(Dreams come true)

松本清張の「砂の器(上・下)」を読了する。
ドラマを見終えてから、原作をいつか読もうと思っていてようやく読むことができました。ただ、松本清張の本って重厚なイメージがあったため、読むのを敬遠していた面もあったのですが、いざ呼んでみると意外と読みやすかったです。時代背景の違いとかあったけど、あまり違和感はなかったし。
ただ、ドラマと比較をすると違和感がありまくり。まぁ、高度経済成長期前の作品を無理矢理現代風にアレンジしたわけだから、多少不都合が生じても仕方ないか。
作品自体はホワイダニットとして堪能できたが、ドラマを見る前に読んでおけば、フーダニットとしても堪能できたのかと思うと、惜しいことをした気分である。もし、そうだとしたら、和賀よりも関川が犯人であって欲しいって思っていただろうな。
だって、評論家や批評家って反吐が出るほどに大っ嫌いだもん。ニュースのコメンテーターでさえ毛嫌いしている身としては、憎悪しか感じないもん。他人を貶して金をもらうんだから、結構な商売だよな……と話を脱線させてしまいましたが、作品自体は数十年のときを経ても語り継がれる名作の勢いを感じました。
あと、今西刑事は渡辺謙のイメージで読んでいたけど、映画版では丹波哲郎が今西刑事だったんだよな。全然イメージが違うな。